頑固はいけません

本日、学生３号がやっていた内容とほぼ同じ論文が先を越されて出版された。ボスが出張の間学生３号の実験が進んでおらず、なぜか我々にまでとばっちりがきたのは記憶に新しい。普段ならば学生君に同情的な私であるが、今回ばかりはボスよりの立場である。確かに学生３号君の動きは悪かった。実験の優先順位を間違えていたからだ。私もそれなりにいったつもりだったのだが、本人は実用云々が頭から抜けないらしく、今のままでは使えないから意味がないといい続ける。しかし彼のやり方ではいつ物が出来上がるのか分からない。「大事なのは新しい仕組みを提案すること現在はそのレベルまでいっている。だから早く論文に必要な隙間をうめることが最優先で、性能がベストである必要はない」といってきかせたのだが・・・。このあたり、自分がまだ分からないことがあるかもしれないと思って素直に従うという姿勢も大事であると思う。特に物事の価値判断については経験パラメーターは結構きくはずである。
まあ、普段、みんなでボスの悪口ばかりいっていたからそういう気になれなかったのかもしれないが、そうはいっても正直いって学生３号君がなぜ我々やボスのいうことに耳を傾けないのか、今ひとつ理解に苦しむのである。その辺り、一回説明されてピンとくるかどうかというのは結構重要かもしれない。
あ、でも今のままでは云々と文句を言ったのもやつだっけ？。やっぱり駄目か。