robou55’s diary

http://d.hatena.ne.jp/robou55/ のつづき

答えのでない命題

NHKは若者の無駄な議論、とかいっちゃいけないけど、「答えは出ないが、悩み続けることがだいじだ」という小学校の先生的な結論を出す番組が好きなようだ。ちょっと前は高校生くらいだったが、最近は新卒もしくは社会人一年生くらいがターゲットのようだ。悩むのは勝手だが、なんでわざわざテレビで放送するのかよくわからん。それも公共放送で。


悩み続けることに意味がある?。なんか深淵っぽい言葉だが・・・。うーん、本質的に答えの出ない問題は悩み続けても意味がないような気がする、というのはつまらない考え方なのかなぁ。答えが出ないならその原因を考えないといけないし、答えがない、のが答えなら考えるのは無意味、もしくは思考の方法論や疑問の投げかけ方そのものに疑問を持つべきなのでは?。

  • 例1:自分は何者なのか?
  • 例2:自分が本当にやりたいことは何なのか?
  • 例3:死んだらどうなるのか?

いずれも悩み始めると答えがない(答えがある人は悩まない。悩んでいる人は悩んでいる時点で答えを出す能力がない)。そして、考えているとなにか深遠なことをしているようなつもりにはなれる。こういった議論を「うたかた議論」と名付けることにする。


それにしても、「いきいき生きている人のお手本」として出てきた女性の仕事相手のなんちゃらという男のトークには恐れ入った。勢いだけでいってることが意味不明。一見つながっているようで支離滅裂。多分、あれは、女性を口説くためのモードで、とにかくなんか雰囲気をつくり出して勢いで押しまくるんだろう。悩んでいた女性は圧倒された、そうである。僕も圧倒されたけどね、その支離滅裂さには。


勢いでしている議論をなにか凄いものと勘違いしてはいけないのだが、勘違いさせるのも実力のうち?


問題解決を信条とする分析型理系人間には、なにも解決せず、何も話が進まないのに議論している雰囲気だけを楽しむ、という状況は、今ひとつわからない世界である。が、いっぽうで、女性はなやみを聞いてほしいのであって必ずしも解決してほしいわけではない。そこがわからない理系男は.... という話も聞くな。


理系男的結論:問題を解決しないのも時には正しい解決法だ。