robou55’s diary

http://d.hatena.ne.jp/robou55/ のつづき

情報のインプット

http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20111030

何十年にもわたり複数の新聞を熟読、大量の書籍を読み、たくさんの場所を訪れ、たくさんの人と話し、とにかくインプットを積み重ねる。それを続けていれば、いつかは「ユニークな思考の結果である洞察」が滲み出てくる。だからアウトプットを焦らず、インプットに励め、ってことだと思います。

一方の私は、新刊『自分のアタマで考えよう』の終章にまとめているように、自分が出したいと考える「価値あるアウトプット」を具体的に想定し、そのアウトプットに必要な情報を能動的に探しに行くのが「あるべきインプット方法」だと考えています。

なんとなく議論がすっきりしないが...

私は、基本的に「インプットなきところにアウトプットなし」と思う。

「アウトプットを想定してインプットを探す」というのは、アウトプットを出すべき方向性なり課題が与えられていれば可能だが、課題そのものの設定や創造的な分野にはなかなか適用が難しい。

ある程度の法則や現在ある流れの延長線上であれば課題の想定は可能だと思うが(これをフレームワークと呼ぶのか?)、そういうのはだいたい、誰かがすでにやっている、というのが世の中。

iPadを生み出すには、どのようなインプットが必要で、どのようなアウトプットが必要だろうか?。iPadというゴールが示されていればiPadはすばらしいことを示すインプットを探すことはできるかもしれないが、iPadという商品そのものをはじめからアウトプットとして想定するって可能!?

漠然と「これまでにないヒット商品をうみましょう」と言うゴールを設定したらどういうインプットをすればいいんでしょう?


アイデアのつくり方

でも、ユーレカ!、を産むのは飽くなきインプットだ、といっているしね...

なんとなく、議論がすっきりしない気がするのは、アウトプット vs インプット、という構図になっているからだろうか。当然、両者はフィードバック的な関係になっているわけで、どちらかに偏った話をすることはできない。アウトプットを想定するだけの知識(それまでのインプット)がなければどうしようもないわけで。

あるいは、アウトプットという言葉の定義の違いだろうか。新しい商品のキャッチコピーをアウトプットとした場合、アウトプットを想定してインプットするって、どうやるの??? まだ産まれていないセールスコピーに合わせてインプットて無理やね...

ただ、アウトプットへの姿勢は企業文化は大きいと思う。私も「黙っていたらいないのと一緒や!」とよく言われた。ただ、多分、生保の人は黙っていない人だと思うけど..。