robou55’s diary

http://d.hatena.ne.jp/robou55/ のつづき

自分にできること != 人もできること

“@sorahikaru: 愚かな経営者は自分ができたことを社員に求める。優れた経営者は自分にできないことを社員に求める。これは生命が誕生し、進化の過程で証明されている最も基本的な事実。どんなに優れたコピーを100万人作っても滅びるのだ。異なるDNAをかけ合わせ異なる種作って存在しているのだ。”

http://www.ttcbn.net/no_second_life/archives/20703


最近の和民騒動出のコメントをみて思うこと(和民騒動へのコメントではない)。

1. 自分が「簡単だ」と感じることを、人ができないことはなかなか理解出来ない。(「俺にできたんだから、君にもできるよ」と思うが、実は人にとっては簡単ではないかも)
2. 逆に、自分が「苦労して身につけて、よかったと思っていること」を身につけるために他人が努力していないと腹が立つ。

1は(少なくとも私にとって)意外と盲点だった。私は、比較的機械に強いタイプなので、機械をみて自分であれこれいじくってみない人の気持ちがよくわからない。そのため、よく、「見ればわかるでしょ」とおもってしまい、わからない人にたいして腹を立ててしまうことが多い。

スポーツに例えるとわかりやすく、「俺が100m 10秒で走れたんだから、君もやればできるよ!」といわれて納得する人はいないはず。ひょっとすると私は、私が「簡単だ」と思っている分野では、100mを12秒くらいで走れる人なのかもしれず、相手は、普通の人なのかもしれない。

しかし、これ、もっと生活に身近なレベルになってくるとなかなか難しい話になってくる。

・「片付けられる人」や「片付けないと気が済まない人」はそうでない人の気持ちがわからない。
・「徹夜しても平気な人」は一日8時間眠らないとダメな人の気持ちはわからない。
・「500km運転しても大丈夫な人」は1時間運転してくたびれる人の気持ちはわからない。
・「花粉症でない人」には、花粉症の人がマスクをする気持ちはわからない。
・「人の気持ちが分かる人」に、人の気持ちがわからない人の気持ちはわからない。
・「毎日寝込まずに出勤できる人」は、寝込んでしまう人の気持ちがわからない....

花粉症がきつかったり、頭痛持ちだったり、よーく寝ないとダメな私は、(私から見ると)頑丈な人たちが発する言葉に結構頭に来ていたりする。

(普通に)健康な人は、健康でない人のことを理解できないため、時として残酷なのである。ましてや、「鉄人」レベルの人が自分が常人ではないことを意識していなかったら、ちょっとやばいかもね。