robou55’s diary

http://d.hatena.ne.jp/robou55/ のつづき

Googleはミーム増殖エンジン?

麻薬より有害? インターネットのポルノ
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20041124201.html

ここからの連想で、インターネットではびこるミームが人間をコントロールする、というリングみたいなことを考えた。ミームとインターネットで検索するとかなりいっぱい出てきてミームプールとしてのインターネットは認識されているようだ。


そこからもうちょっと考えてみる。


生物の遺伝子は、生物と言う複製マシンにより放っておくと勝手に広がっていく。では、ミームを増殖させる媒体はなにか。インターネット前の場合、人間の文化の間で広まりやすい要素を持っているかどうかがキーになる。いわゆる「密かなブーム」状態で始まったミームが雑誌やテレビに乗って本当にブームになるとみんながやっているという理由がミームを広めるドライビングフォースとなりフィードバックがかかる(この場合、人間の社会にいかにはやるかがポイントになる)。


インターネット上では検索エンジンが果たす役割は大きい。まず、ミームの広がり具合やネット界でのインパクトファクターがわかる。検索エンジン上位だとアクセスが増え、リンクされるようになると検索エンジンに出やすくなるという増殖プロセスにも関与している。検索エンジンに引っかかりやすいかどうかがミーム増殖の重要なポイントになりつつある訳だ。


では淘汰のプロセスは何になるのか?。人間の価値基準以外になにかないのか?。生物の場合は生物を取り巻くローカルな条件が聞いてくると思うが、超高速検索に基盤をおくミームの進化の状況はかなり違っているようにも思える。でも人間が触れられる情報は自分の持っている興味の近傍だろうから・・・。また暇なときに考えてみよう。


#ネット上のリンクやWebサイト自身は、ミームの「延長された表現型」と関連したモデルにならないのかなぁ。


参考文献
延長された表現型―自然淘汰の単位としての遺伝子

利己的な遺伝子 (科学選書)