robou55’s diary

http://d.hatena.ne.jp/robou55/ のつづき

子供に「仕事ってなあに?」って聞かれたらどう答えよう?

ということで考えてみた。ちょっと難しい表現のままだけど、まあ、大学生になったときに説明すると想定しよう。

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仕事とは「何かを産み出すこと」だよ。

目に見えやすい物としては、料理であったり、機械であったり、するよね。

目に見えにくい物としては、ある人の時間であったり、何かをするための労力ってのもある。

目に見えづらい例をいくつか考えてみよう。

たとえば、タクシーの運転手さんは、何を産み出している?

タクシーに乗ることで、乗った人は行きたいところへ行くための手段を調べる時間を節約できたかもしれない。迷ってしまう危険を回避できたかもしれない。どの道を行けば一番良さそうかを判断する労力を省けたかもしれない。移動時間を他の仕事に使えたかもしれない。

タクシーの運転手さんは、乗る人の時間を産み出した、あるいは、タクシーに乗らなければ、していたはずの労力(リソース)を削減することで頭を休めるとか、他の仕事をするためのリソースを産み出した、と言えるんじゃないかな。

経理係は何を産み出しているだろう?

すべての人が自分に関わる経理を自分で行っていたら、自分に与えられた仕事をするための時間と労力が奪われてしまう。実際、ちっさい会社ではこれが結構大きな問題になる。会社を経営していく上での法律に基づいてお金の処理をするためには、いろんなルールに精通する必要があって、そのための勉強をする必要も出てくる。間違えたら、あとでお上から怒られるしね。経理係がいてくれれば、時間が稼げるだけでなくて、経理に関する煩わしさ、責任から解放されるわけだ。

これも、他の人が頭のリソースを他の仕事にあてることができるという意味で価値を産んだといえそうだよね。(経理にはもっと違う意味の価値を生み出す役割もあるのだと思うけど、僕はあんまり詳しく知らないのだよ)。

目に見えやすい「物の生産」とくらべると事務的な仕事が産み出す価値は見えにくいことが多いかもしれない。しかし、実際には多くの価値を生み出しているわけだよ。

産み出した価値の分、お金がもらえる、というのが仕事の基本。

ただね、誰のために、どのような価値を生み出すのか、というところを間違えるとちょっとまずいことになる。

(つづく)