robou55’s diary

http://d.hatena.ne.jp/robou55/ のつづき

おもしろかった。食品業界がどういう手を使ってきたか、というような過去の歴史に関しては恐ろしくなるくらい。
ただ、その対策、に関しては... うーん、言い方はわるいが最下級の労働者にはなるな!、ということなんだろうけど....

最下級の労働者をこき使って成り立つ世の中、そしてそれが市民である世の中というのは過去に結構あったのだと思う。そしてその多くは結局こき使う側も経済的に行き詰まったりして壊れていった。

ただ、過去に会った出来事は支配者と被支配者が同じ場所に住んでいたので、極端な話、戦争を仕掛けて革命を起こすことができたし、法人ではなく実体を持った人や一族であった。企業帝国の場合は、ヘッドは海を隔てた遙か彼方の軍事大国にいるのでそうはいかない、という違いはある。

#あ、昔から植民地、ってのもあったか。武力ではなく、経済力、影響力で植民地化するとも言えるかもしれない。

単純にはストライキなどで対抗できるはずなのだが、基本的人権が保障されていない国では難しく、また、そのような労働者を保護する法律が機能しないように企業帝国が国家を買収してしまう、ということが起こりうるのが問題。

しかし、こういうのって、炭鉱労働とかでは昔から、そして今でもあっることなんじゃないかなぁ。その流れが、もうすこし肉体労働度が低い業界や、一部の知的労働にも及んでくる、ってことかね。

対策は、やっぱり、
基本的人権をきっちり守るための制度を維持すること。
・教育で自分の権利を踏みにじられたときの対抗措置を教えること。
・国立の高等教育の学費をなくし、奨学金制度を充実させることで教育の機会均等をまもること。
といった基本的な国家運営をしっかりすることなんじゃないかと思う。

ベーシックインカムの議論もあるが、たとえば未成年者に対しては、自力で生きていける分のお金を出すことにする、とかすれば、産まれた環境の違いによる教育環境の違いを少しは埋めることができる。

システムを操る側の人たちだって、結局操られる人々をいじめすぎたら稼ぐための種がなくなってしまう。

共産主義で民衆は飢えていたが、エリートは腹一杯。で、何が起こるかというと革命、となるわけで... 企業帝国が発展するためにも「平和」が重要な条件になると思う。「普通の人々」の生活が苦しい物になると最終的には平和が維持できなくなり、結果、企業帝国も終わりを迎えるのではないだろうか。

もちろん、企業帝国を興した「賢くて競争好きな人々」は直接ダメージを負わない(とっとと別の帝国を築いて逃げる)かもしれないが。

あと、帝国側は基本的に、マスを相手にした商売をするので、帝国の仕組みを利用しつつ違う土俵で生きていくことはできるように思う。