robou55’s diary

http://d.hatena.ne.jp/robou55/ のつづき

デジ一眼はキヤノンの一番安いのを買え!-EOS Kiss X4はすごすぎる。

コンパクトデジカメを買いに行ったはずが、連れ合いが「おっきなカメラに惚れた」というので大型を探すことになってしまった。はじめは、なじみのオリンパス、次はニコン、なぜか昔から気に入らないキヤノンには最後まで触らなかった。


オリンパスの一眼は悪くはないが決め手に欠けた。ニコンを見て、いつのまにか(オリンパスとパナ以外の)一眼AFでも液晶を眺めながらのコントラストAFが標準になり、動画も撮れてしまう時代になった、ということを知った。D300sをみて、「こりゃすげー、これ以上の進歩はなかなかないだろうな」とおもっていたら、D90D300s並、ということをしり、ついにEOS 7Dにたどり着いた


EOS7Dの動画はフルハイビジョンで秒間60コマ、という(実際には使わないであろう事はわかっているが)ちょっと(じつはだいぶ)心を動かされるスペックだ。さすが観音カメラと驚いていたら、なんとエントリー機のEOS Kiss X4はほぼ同じ動画記録性能であった。おそらく、動画撮影中の露出制御の自由度が違うのだと思うが.... こんな物が出てしまったらもはや性能面ではこれ以上進歩する必要がない。観音カメラは他メーカーをつぶしにかかっているのか?、とすら思ってしまった。


デジタルカメラの進歩は、まさにパソコンの進歩のデジャブーで「一昔前のハイエンドは次世代のエントリー機に負ける」の法則が成り立つようになっていた。そして、いつの日かパソコンと同じように、一番安いモデルで十分な性能が出るようになり、おもしろみがなくなる、とおもっていたが、そろそろ頃合いのようだ(記録メディアの進歩はまだまだ必要で、SSD RAID搭載、とか、高速LANで外付け記録メディア対応とかになるかもしれないが)。


カメラの場合は、どうしてもメカ部分が残るのでそこにハイエンドとエントリー機の二極分化がおこる余地はある。もっとも重要視されるのは光学ファインダーと耐久性だ。EOS Kiss X4の光学ファインダーは悪くない(というか一昔前のハイエンド並ではないか?)。そもそも液晶で見るしね。耐久性も、デジタル化で部品点数が減った今、いっそのこと余計なシャッターとか省きにかかりやすいエントリー機の方が上になる可能性もある。


最後までハイエンドアマチュア機、というのは残るとは思うが、その大きな理由はおそらく「利益率が抜群」であるためだろう。何しろ、ちょっと飾りのメカをつけたら高値で売れるのである。


ともかく、EOS Kiss X4をみて「一眼デジカメの熱い時代は終わった」と感じたのである。実際、静止画像を撮るのであれば、どのメーカーの物でもすでに性能が飽和に近いレベルに到達している。だから、動画性能で差をつけている....


ところで、連れ合いが最も惚れたのはペンタックス645Dであった。たしかに、こういう選択肢も有りだろう......