robou55’s diary

http://d.hatena.ne.jp/robou55/ のつづき

No腫瘍まとめ2

(適時追記・修正します)

脳腫瘍の種類

  • 脳腫瘍一般の説明はこちらがよいのでそちらにまかせます。

  • 僕の場合は、病名は、神経膠芽腫(グリオブラストーマ)。簡単な情報源だと、これ以上あまり載っていないが、遺伝子の変異解析により、もうすこし詳しい分類がある。

神経膠芽腫の種類

野生型(wild type)

  • はじめから悪性だったタイプで、よくある脳腫瘍のイメージはこちら。かなりまずいタイプ。

変異型 (英語名?)(僕はこれ)

  • はじめは悪性ではなかったと思われるが、なにかの拍子に変性して悪性になったタイプ。この場合は、進行はあまり速くなくそれなりに対処可能。
  • さらに、薬(テモダール)がよく効くタイプと効かなくなるタイプがあるらしい。それでも、薬の効果があることはわかっているのでどのみち抗がん剤は使う。

雑感 

  • ネットで手に入る範囲の情報源をたどっても、私のタイプに限った情報がよくわからない(論文レベルまで探せばあるのかもしれないが、正直あまり見たくないので探していない)ので、予後についてははっきりわからないが、のぞみはある方、の模様(そこまでわかれば十分)。
  • 手術での摘出率が重要。これに関しては、僕の場合はほぼ100%に近いので、ベストの状態。
  • 一年で情報が結構変わる。
  • 薬は精力的に開発中の模様。

手術以外の治療方法

  • 医療業界における流行り廃りもあるようだが、抗がん剤、免疫、中性子線、食事療法(漢方)がある。

内科系1:抗がん剤

  • 脳腫瘍の場合、脳血管関門のせいで、抗がん剤の選択肢そのものが限られることに加え、他の臓器に対する抗がん剤で使われているいくつかの技術(分子標的とか)が使えなかった模様。このため、これまでの抗がん剤で培われた技術を脳血管関門を越えてつかえるようにする技術の開発が行われている。

内科系2:免疫療法

  • 腫瘍内科系の最近のはやりとしては、免疫療法が注目株らしい(オプシーボのようなタイプではない)。たしかに、免疫療法がうまく行けば、非常に素晴らしい。最近検索し直したら、脳腫瘍に対する免疫両方うたった民間病院が結構多くなった雰囲気を感じる。よいところと悪いところの区別がつかないのが困ったところ。正直、「人の足元見やがって」感がある。
  • O阪大学付属病院でちょうどWT1という通称の免疫療法の治験に参加できたが、諸事情により中断。血液検査の結果によるとWT1標識は、免疫療法開始前からある程度存在していた。免疫療法による標識誘導により倍量にまで増えた。が、担当医いわく、「そんなに劇的な効果はなかった」模様。

内科系3(あるいは漢方系):食事療法(ケトン食)

  • あとで付け足す。とりあえず、こちら
  • 自分では行っていないが、ファイナル・オプション1。

放射線系:中性子捕捉療法(BNCT)

  • 腫瘍細胞にくっつく仕込みをしたホウ素試薬を仕込んだ後、中性子線を当てると、ホウ素の核分裂で高エネルギー線が発生し、ホウ素試薬の至近距離にいる腫瘍細胞のみを殺せる、という謳い文句。たまたま放射線の担当医が詳しかったので聞いてみたところでは、中性子線の制御技術は問題ない。しかし、標的試薬を腫瘍細胞(組織)にだけに吸着せることが難しい上に、中性子線では、実は、窒素も結構反応してしまうので、宣伝文句通りには行かない模様。担当の外科医も、治療された患者を見たことがあるが、皮膚も完全にただれてしまうので、治療後のQOLを考えるとおすすめはしないとのこと
  • ただ、どうやら放射線医療の分野では次のはやりらしく、この治療法用の小型放射線源の開発は進んでいるとのこと。京大の原子炉は結構有名。大阪も頑張っている模様
  • おそらく、ファイナル・オプション2(何の根拠もない感覚としては、重度の副作用を覚悟した治療になりそう)。