robou55’s diary

http://d.hatena.ne.jp/robou55/ のつづき

シラバス問題

日本橋学館大学シラバスがすごい、という問題。

結論:この大学は良い大学だと思います。

この講義の単位認定がどれほどしっかりしているか、は知りたいところ。

英文法に関して言うと、国立4年生大学でも、3年間の間にかなりの部分が頭から消えさってしまう人が多く、大学4年生に英語を喋らせてみると、文法が全く成立してないことがおおい。というより、ほとんどの場合、「片言」になり、文章にはならない。他のアジア人留学生と全く違うところである。

日本語の表現講座はレベルの問題はあるかもしれないが、非常によい試みだ。これこそ大学を含め、すべての教育課程でほとんど行われることがないが、卒業後に要求される大事な能力である。おそらくどのレベルの大学でもある程度このような課程が必要だとおもう。

多くの理系大学では、「卒業論文」を通じて「日本語の指導」をしているのが現状であり、その形に限界やストレスを感じている教員も多いのではないかと思う。

人に伝えるためのまとまった分量の文書を書く訓練や、人に物事を正確に伝えるための訓練を、卒業年次よりも早めに、細かくすることは必須だと思う。しかし、そのような指導は恐ろしく手間がかかるため、むしろ国立大学のようなマンモス大学(?)では不可能に近く、規模の小さい大学でのみ可能なきめ細やかな指導とも言える。

国立大学レベルであれば、文書くらいまともに書ける人が入学することが前提、と言いたいところだが、文書の書き方はそれまでの課程では全く習わないし訓練もされない。「できないのがあたりまえ」というのが現状である。